長野県小谷村では、弊社の防災DXソリューション「グラスフォンfor防災」を2018年7月より導入いただいております。また、今回新たに提供を開始しました「グラスフォンfor見守り」も併せてご活用いただくことで、”平常時の高齢者見守り” と ”災害発生時の安否確認” を網羅したシステムを構築されておりますため、この場にてご紹介させていただきます。
1.背景・課題
長野県小谷村は、平成7年には大きな水害、また平成26年には神城断層地震の発生と災害が大変多い村です。また、地形的には山間地域に小さい集落が点在しており、何か起こった場合も現地の情報を得にくい状況となっています。
そのような環境の中で暮らす高齢者が多い中、災害など何かが起こった場合に、利用者が迷うことなく利用できる安否確認の仕組みが求められていました。
2.ガラケーや固定電話にも対応した一斉安否確認システムの導入
世の中にはさまざまな一斉安否確認の方法がありますが、特に今回は高齢者でも無理なく利用できることが大前提でした。そこで、スマートフォンだけでなく、フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)、また固定電話でも使える一斉安否確認システムとして「グラスフォンfor防災」を導入いただきました。
実際のアクションとしては、高齢者は電話でかかってきた安否確認のための質問(「無事なら1のボタンを、救助が必要なら2のボタンを押して下さい」など)に、電話機のボタンを押すだけで回答できます。
3.「安否確認への回答には慣れも必要」 見守りシステムの導入へ
ただ、高齢者の場合は特に ”ふだんかかってこない電話番号には出ないことが多い” という特性があります。そこで現在は「グラスフォンfor見守り」を併用されています。
■平常時「グラスフォンfor見守り」
住民(高齢者)に対し、一斉架電機能でライトな3択クイズを毎日出題し解答してもらう。
■緊急時「グラスフォンfor防災」
一斉安否確認システムとして機能。いつもの3択クイズがかかってくる電話番号から発信。
このように、平常時 ”クイズに解答する” というアクション(コミュニケーション)に慣れてもらうことで、災害発生時の安否確認時にも高齢者が戸惑うことがないようにしています。
さらに、クイズへの解答内容によっては別途ケアを行ったり、認知症予防に繋げたりといった形で活用の幅を広げていらっしゃいます。
「グラスフォンfor防災」に関する詳しい情報はこちらをご覧下さい。
また、長野県小谷村での活用インタビューなど「グラスフォンfor見守り」についてはこちらをご覧下さい。