DXから見た防災分野

既にDXとIT化の混同がそのまま世の中に認知されてしまっている昨今ですが、DXとはIT化(デジタル化)を経て生み出される新しい価値そのものを指します。

その概念から考えると、「手間がかかっていた業務の時間が減る」は課題解決型のIT化であり、その空いた時間で生まれる新たな業務やサービスがまさにDXとなります。

DXとIT化は違うのです。

国家レジリエンス(防災・減災)の強化

レジリエンス(Resilience)とは、弾力性などの意味を指し、災害時には臨機応変に柔軟性を持った対応ができる社会のことを言います。

災害レジリエンス、防災レジリエンスの強化を目指し、国が主体となって様々な場所で実証や検証が実施されています。

自主防災組織をDXする

自主防災組織とは地域単位で結成される共助のための組織です。国・県・市町村が結成を促進しているのですが、近隣との関係性が希薄になりつつある現在においてはなかなか自主防災組織が増えないという課題があります。

仕事が忙しくて訓練などの活動に参加できない、そもそも地域の災害弱者を救おうという想いがない、等、組織に参加しない理由は多々あると考えられますが、一歩引いてみて考えてみると、「共助を強化すること=自主防災組織の結成」という法則に国や自治体もこだわり過ぎでいるのではないかと思います。

今後は自主防災組織の結成がなくても共助が強化される施策を取るべきであると私たちは考えます。

自主防災組織がない地域においてもデジタルのテクノロジーを活用し、共助が強化される社会。それこそがニアリンクが実現するDXそのものなのです。